GTLは、Gas to Liquidの略称で、天然ガス由来の製品であり、環境負荷の少ないクリーンな軽油代替燃料です。石油由来の製品と同等の性状を保持しつつ、軽油対比でCO2排出量を8.5%削減することが出来ます。
GTL燃料は、硫黄分・金属分・芳香族分を含まない非毒性のパラフィン系燃料で、様々なメリットがあります。
特性 | メリット |
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①煤がでない | NOx・PM低減、環境負担低減・労働環境を改善 |
②易生分解性 無毒性 | (環境負担低減)、バクテリアによる分解 |
③引火点70℃以上 | 経由代替燃料として使用可 ※第3石油類 |
④CO2排出量削減 | CO2排出量▲8.5% ※燃焼時軽油対比 |
⑤流動点▲20℃ | 寒冷地でも使用可 寒冷地用3号軽油相当 |
⑥貯蔵安定性 | 長期貯蔵・BCP対策に最適(4年~6年) |
⑦高セタン価 | 始動性の向上 |
⑧ドロップイン燃料 | 設備投資不要、既存設備にて利用可能 |
GTL 燃料は、「オフロード」と呼ばれる公道ではない道で使用する、ナンバープレートの付いていない車両用として使用することが出来ます。
例)建設機械・重機、フォークリフト、発電機、構内車両 etc.
シェルグローバルソリューション(UK) の燃料化学者によって理論的に計算されたGTL 燃料のCO2 排出原単位は以下の通りです。
◇Diesel:2.58KG-CO2 / L
◇GTL 燃料:2.36KG-CO2 / L
従って、GTL 燃料はDiesel 燃料と比較して、排出原単位で▲8.5%のCO2 削減となります。
GTL 燃料(※) は、国土交通省「新技術情報提供システム『NETIS』に登録されています。
<NETIS とは>
New Technology Information System(新技術情報提供システム)の略称。
国土交通省により、新技術活用のため、新技術に関わる情報共有および提供を目的として運用されているデータベースです。
有用な新技術を公共工事での活用を通じて評価し、新技術の開発および普及促進を図る仕組みのため、当システムに登録されている新技術を採用することで、公共工事入札時の加点ポイントとして認められる等のメリットがあります。
<NETIS 登録番号> KT-190065-A
<新技術名称> GTL(Gas to Liquid):天然ガス由来の軽油代替燃料
<登録日> 2019 年10 月21 日
※当社が取扱っているGTL 燃料は、ロイヤル・ダッチ・シェルグループのShell MDS 社( マレーシア) より輸入したShell GTL 燃料です。
高品位尿素水Adblueは濃度32.5%の尿素水溶液のことです。無色・透明で人畜無害。ディーゼル車の窒素酸化物を低減する尿素SCRシステムを採用するディーゼル車には燃料と同じようにAdblueを給水する必要があります。ディーゼルの排気に混ざるNOxに対してマフラー内に尿素水を噴射をすることでNOxを窒素と水に分解し、ディーゼル車のクリーン性能の向上に役立っています。
化学式 | (NH2)2CO + H2O |
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性状 | 無色透明の液体 |
性質 | 不燃性 |
特長 | 無色、透明、無害であり、取扱上の資格は不要 |
尿素濃度 | 32.5% ※ 尿素を純水(イオン交換樹脂を使用して不純物を除去した水)に溶かして製造 |
金属含有量 | Ca,Fe,Mg,K,Na : 0.5ppm 以下 Cu,Zn,Cr,Ni : 0.2ppm 以下 |
※AdBlue®(アドブルー® )はドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標です。